2月8日【針供養】
古い針や折れた針を供養すると共に裁縫が上手になるように願うお祭りです。
和裁・洋裁学校や裁縫関係など、針を使う仕事にたずさわる方はもとより、皆さんが1年間使われた針を豆腐やこんにゃくといった柔らかいものに刺して供養いたします。
2月8日は、「生活の事始め」
量販店やコンビニエンスストアがお正月でも営業をしている現代社会と違い、昔のお正月は、皆仕事を休み新しい年の神様(年神様)を迎えます。
◆年神様をお迎えするにあたり、さまざまな準備をします。
御正月の準備を始める日・12月8日を「事始め」と呼んでいます。
◆お正月を迎え過ごし、片づけるまでの正月行事が終わる日・2月8日が「事納め」です。
この、御正月の「事始め」「事納め」は、見方によっては反対になります。
◆御正月の準備をするために、日々の仕事を終える日は、12月8日となりますので、仕事を軸に考えると12月8日が「事納め」となります。
◆正月行事が終わると、人々は再び日常生活に戻ります。その2月8日は、仕事を軸に考えると「事始め」となります。
針は縫物仕事には欠かせない道具です。事を始める前に、今まで使ってきた針の労をねぎらい、新たな気持ちで仕事に取り組もうという気持ちが、事始めの日に針供養を行うようになっている由縁かもしれません。
お役目を終えた針をご持参ください
針供養をご希望の方は、当日に針をご持参ください。
縫い針・待ち針・ミシン針など、裁縫用の針であればどんなものでも結構です。
折れている・曲がってしまった・錆びついてしまった、など使えなくなった理由はなんでも構いません。
針供養当日に御持参いただくことが難しい場合は、社務所にてお預かりもできますので、遠慮なくお声掛けください。