メイン写真は、おみこしへ神様の御分霊をお移しする『遷御の儀‐せんぎょのぎ』。ギャラリー写真は、1枚目がご出御の準備で、後はすべてお当家さんでの風景でございます。お当家さんは、2日間でおよそ250件となりますが写真はその一部です。1日目は昼頃から雨に降られて気温も下がりましたが、日曜日という事もあって商店街や日曜市の出る帯屋町では多くの観光客や家族連れで賑わっており、足を止めてご覧になられる方も多かったです。特に海外の方には喜んで頂けたようで、“ほら貝”を吹いていた神職は記念撮影のリクエストがひっきりなしの状態。2日目は平日という事で比較的落ち着いていました。天気も良く寒さも和らいでのどかな秋晴れとなりました。
ようやく秋の例大祭【新嘗祭】も無事に修了し、ほっと一息というわけでございまして、久し振りにブログの更新でございます。先ずは、秋祭の準備で訪れた大豊は、早明浦ダムがある山村での真榊取りにお伺いしました。お邪魔してすぐに通されたお家には、窓際で日向ぼっこをする1匹の柴わんこに遭遇!ちぎれんばかりに尻尾を振って迎えてくれました。「どんな景色が見えるんだい?」と窓を覗くと、これまた絶景!!早明浦のダム湖を一望できるまさに天空のわんこさんなのでした。ここのお家では寒蘭を中心に園芸用の土やキウイなどの作物も栽培しておられます。山の斜面に生えている榊の中から立派な枝ぶりの物を選ばせて頂き、真榊用に伐採させていただきました。今年もお陰様で立派な真榊となりました。ありがとうございます。
さて、前回の続きでございます。拝殿でのお参りを済ませまして、脇道を昇るとすぐに、ご本殿の斜め向かいくらいになるでしょうか。並ぶようにして小さな祠が祀られています。(ギャラリーフォト1)普段から地域の方に大切にお祀りされている様子が伺え、この日も祠の中にはお供え物が奉られていました。(フォト2)御扉が開けられていたので、失礼ながら中を拝見させて頂きますと【石土毘古神御璽】【石鎚・・・】下の文字は隠れて見えませんが、おそらく大神御璽と続いているのでしょう。(フォト3)この2柱のご祭神といえば、言わずと知れた四国霊峰石鎚山の石鎚神社四社でございますね。登山をされるという方はよくご存知ではないでしょうか。お参りをして、採寸をさせて頂きました。(フォト4)祠に掛けられている鈴の尾なので結構小さめです。しかも鈴が無く、“尾”だけになっていました。さっそく手配しまして、近々新しくご奉納させて頂きます。
ここは、高知市の万々・中万々・南万々(初月地区‐みかづきちく)の氏神様であり、当宮の兼務社である【熊野三所神社‐くまのさんしょじんじゃ】です。ギャラリー写真の2枚目にも書かれているとおり、和歌山県熊野三坐の大神をご祭神としてお祀りされております。社殿は杜に囲まれた山の中に在り、参道は田舎の神社としては長い方で100mくらいはあるでしょうか。周囲一帯には民家も有りますが、田畑が残されているために眺めれば視界は広く、四季の移ろいが感じられる素朴な風景を楽しむ事が出来ます。普段は神職が常駐していないこのお社に今回赴いたのは、ありがたい事にここの境内社(祠)に新しい鈴の尾をご寄進頂けるというお話があり、現在の鈴の尾がどれくらいの長さなのか、採寸をさせてもらいにお伺いしたのでございます。ご本殿にお参りをしてから脇道を上がってその祠へ向かいます。・・・後は写真が多くなるので、続きは明日のブログで。
今月の/24・/25は高知八幡宮の秋季例大祭でございます。人手を確保できる日を有効に使って大変な力仕事から少しづつ準備を進めて行きます。この日は男手2人と女手1人で、約2時間かけて『おみこし』を組み上げました。普段は3段に分割されて納屋に安置されていますが、この秋祭りの度に組み上げ・解体を繰り返します。必要最小限の人数での作業は事故の無いよう慎重に行うのですが、この毎回の作業と2日間に亘っての氏子町内の御神幸によって、年々おみこしのあちらこちらには汚れや損傷が増えてまいります。致し方無い事ではございますが、少しでもこのリスクを軽減出来るように計画しているのが『神輿蔵‐ミコシグラ』の建造でございます。現在、ご奉賛を募っております【御遷座150周年記念事業】での計画の1つとして実現に向けて進めております。専用の蔵が完成すれば、毎回の組み立て・解体が不要となり、すぐにでも出御出来る状態での安置、展示が可能となります。まだまだこれからの道のりではございますが、皆様方のご協力を頂いて邁進して参りますので何卒お力添えをお願い致し・・・なんだか、固く纏めてしまったなぁ(-“-)真面目か!とりあえずは、当日の天気が雨でない事を切に願います。そこんとこだけは。ほんと、おねがいっ!!
現在、高知県立高知城博物館では【大名墓をめぐる世界、そのすべて】という展示を行っております。その関連行事として本日の『菩提寺音楽会』にご奉仕を致しました。神事の後には、珍しく「“装束”についての解説をお願いします。」という事でしたので、慣れないながらも写真を使ったりなどして出来る限り解り易くご説明をさせて頂きました。台風19号の影響による荒れ模様のお天気でしたが、その割にはお越し頂いた方も多く、つたないご説明にも拘らず熱心に耳を傾けて下さり、こちらとしても貴重な経験となりました。この後11/25まで展示と関連行事は続くようですので、機会が有ればどうぞ高知城歴史博物館へお越し下さい。
「今宵、物の怪共が、夜の帳(とばり)に隠れ、月の明かりに戯(たわむ)れつつ“狐の嫁入り”なる催事(もよおしごと)を仕え奉らむと、宮の大前に集(うごな)いて・・・」 物の怪たちが、日の暮れとともに、境内へと集結します。『絵金‐えきん』こと町絵師の弘瀬金蔵(ひろせきんぞう)大人命の命日にあわせて、地元の商店街組合が主体となって毎年執り行わるのが、絵金生誕祭でございます。絵金の遺した数々の屏風絵は、オドロオドロしい“血生臭さ”が特徴的でございますが、それにちなんでという事でしょうか、狐や妖怪、おばけ等の物の怪に扮した参列者が高知八幡宮の境内に集まり、『狐の嫁入り』神事を執り行います。独特な雰囲気の祭事でございまして、なかなかの人数のベテランカメラマンが大勢でいらっしゃいます。思い描いた様なベストショットは撮れたのでしょうか。