あっという間に、今年も上半期が過ぎようとしております。
(ちなみに、神社界では1月から6月までが上半期、それ以降を下半期と見ます)
あと10日ほどで【夏越ノ大祓(なごしのおおはらえ)】夏越祭(なごしさい)でございます。
茅(ちがや)で作った茅の輪(ちのわ)を潜り抜ける事から「わぬけ様」と親しまれております。
上半期で身に付いた「穢れ」や「災い」を形代(かたしろ)へと移して、大祓詞(おおはらえのことば)を神職が奏上し祓い清め、大川路(おおかわぢ)より大海原へと流し去り、国家の平安と共に地域や家族の安泰を願います。
さらに、葉先が刃物の様に鋭く青々と茂った「茅」の葉は「魔除け」と「生命力」の象徴とされており、この「茅」で作った輪を左・右・左の順で「水無月の 夏越の祓 する人は 千歳の命 延ぶと言う也」(地域によって様々)という歌を唱えながら潜り抜ける事で、これから厳しさを増す夏の暑さによる病気などに障ることなく無事に下半期を過ごせるようお祈りする神事でございます。
近年は、コロナの影響で当宮でも【分散参拝】を推奨しております。
例年よりも早い時期から、そして1週間ほど遅くまでこの「茅の輪」を境内へ安置して、お詣りに来られる方が出来るだけ密を避け、お好きな時に参拝して頂けるようになっております。
今年も6/26(日)の午後より、7/7(木)七夕の日まで「茅の輪」をお潜り頂けるよう準備を進めております。
夜店が出たり、神賑行事(こどもスイカ割り大会など)で賑わうのは6/30(木)夏越祭の当日のみとはなりますが、ゆっくりとお詣りされたい方には平日の昼間がお勧めでございます。
身心共に清浄な状態へとたちかえり、あと半年を清々しくお送り頂けますよう、ぜひお詣り下さいませ。