【咎】(とが)
他人が非難するのももっともな、欠点・過ち、けしからぬ行い。
「事故当日と同じルートを走行した、こちらの実証実験の結果」と、「途中から証言を変えたのはどうしてなのか」、という2点を保険会社を通して相手側に投げかけてみました。
・・・帰って来た答えは、
相手側の担当者も、来週には事故当時のルートを走行してみて信号の切り替わるタイミングなどを確認する。という事と
(結構、あちらさんはのんびりしているなぁ。)
証言については、「すみません」と言っていたのは相手(つまり私)に、怒った様子で捲し立てられたから、つい謝ってしまった。
そして、「そちらが赤信号でしたよね?」と言われて「はい」と言ったのは、自分が外国人でまだ日本語に慣れておらず、早口で捲し立てられた為に何と言っているのかが解らなかったからで、聞き直した「はい?」だった。という返答。
(はい、出ました。常套手段。)
常套手段その①
あの時「すみません」と言ったのは、非を認めて謝罪の気持ちから言ったのではありません!
相手が怒っていて、取り乱しているようだったから反射的に言ってしまっただけなんです!
序等手段その②
私、外国人だから早口で言われると何言ってるか分かりませ~ん。
同意の「はい。」では無く、あれは疑問の「はい?」だったんですよ~。
・・・呆れるほど典型的な「言い訳」です。
更に言ってしまえば、最初の嘘を正当化させるために新たな嘘を作りだした。とも言えるでしょう。
こうして嘘が積もり積もって、大きな過ち、けしからぬ行い。他人に非難されるのももっともな「咎」となってしまうのであります。
そして、咎は魂に残ります。 “ 刻まれる ” といった表現の方が近いかもしれません。
この「咎」が許容量を超えると、最悪の場合「魂」に強制リセットがかかってしまう事もありますので、本当に注意が必要です。
(いやいやいや・・・そんなに怒鳴ってないし。)
(割と意識して抑えてた方ですよ?)
(けっこう冷静に努めていたつもりやったけどな~)
(いや、確かに怒ってはいましたよ。そりゃあ信号無視で突っ込まれてるんだから・・・ふつう怒るでしょう。)
(けど捲し立てたり、怒鳴ったりはしてませんよ。絶対に。)
(そんなキャラじゃないんですよ。どちらかと言えば静かに怒るタイプでね。って、そんなんどっちでもええわ!)
(だって、日本に来て仕事もって働いてるんですよね? )
(都合が悪くなった時だけ「外国人だから」はちょっと卑怯なんじゃないですか?)
相手さんの考え方や様子を見極めるために投げかけた2つの問に対する返答には、明らかな「咎」が感じられました。
さて、この典型的な常套手段の呆れた言い訳をどのようにして覆せるのか・・・
考えを巡らせ、至った答えは「助け舟を求める。」という事でした。
あの日、親切にも食堂からの帰り際に「もしまた何かありましたらご連絡を・・・」と頂いていた記者の方の名刺。
ご迷惑になるかも。と躊躇していましたが、もうこうなってしまえば頼らざるを得ません。
出来得る全ての事はやる!です。
その日の夕方、名刺に記載されたメールアドレスへと「折り入ってのご相談」をさせて頂くのでございます。
『神主の体験』その⑦ ~ 天命を待つ ~ へと続きます・・・