鎮守の杜の生き物シリーズ
第2弾【蝉の羽化】
実は蝉の羽化は、意外と間近で観測できます。
昼間、晴れて気温が30℃前後であれば、大体7月中旬頃から羽化が始まります。
この日は2020.7.17(晴れ)昼間の最高気温30℃
19:30すぎに穴から這い出て、地面をゆっくり歩く幼虫を発見。
20:00頃には近場にあった木に登り、枝先まで移動した後しばらくして羽化開始。
22:00には完全に羽が伸びきって、写真の様な状態に。
(ちなみに、この時の観測の様子はSNS instagram へアップしております。)
一晩かけて体と羽を乾かし、明け方までには天敵に襲われても飛んで逃げられる状態となり、我々人間が起きる頃には元気いっぱいに鳴き出しています。
羽化の最中や、羽化したばかりの蝉はとても繊細で弱いため、落下した時のリスクを軽減するためなのか、羽化を始める場所は意外と低い位置です。
この時も地上から約2mほど。発見のコツは、穴から出て来て木へ登りだす前の地面をごそごそ歩いている状態の幼虫を探す事です。
ポイントは “ 音 ” です。
地中を掘り進んだり、枝にしがみついたりするための手足は “ 歩く” ためには進化しておらず、地面を静かには歩けないようで、それらしい場所で耳を澄ませてみるとカサカサという音や気配を感じる事が出来ます。
地域によっては8月末頃まで観測できるみたいなので、夏休みの自由研究などに親子でチャレンジしてみてはいかがでしょう。
透明な羽の蝉は、神秘的で一見の価値ありですよ!