7/7に【七夕祈願祭】を斎行いたしました。
拝殿に笹飾りと短冊を設置して、お参りに来られた方々に願い事を書いて吊るして頂いておりました。
今年はやはり、コロナの早期終息を願う内容のものが多かったように感じられます。
次いで、例年と変わらずよく見受けられるものは「家族の健康」「夢や目標の実現」「世界平和」などでございます。
小さいお子様のものであろうほんわかとした短冊などもあったりしますが、いずれにせよ、こうして自分の願いを短冊にしたためるという事が大切でございます。
願い事を「神様に聞いていただく」と同時に、自分自身に対する「決意表明」にもなるからです。
よく、将来の夢や目標は紙に書いたり声に出して言う事で、実現にぐっと近づきやすくなると言われています。
具体的に文字で表すことで目標の焦点が定まり、声に発する事で波及効果を生み出して周囲の協力を得られる確率がアップするからです。
これを日本では昔から「言霊(ことだま)」と表現してきました。
御祈願や御祈祷では、神職が祈願者の願意を祝詞という形で代弁して、神様にお申し上げを致します。
これを神道では「神と人との仲執り持ち」と申します。
仲介者・・・つまり神職は神事を行う際、神様に対してのみだけではなく、人(祈願者)に対しても同時に向き合っています。
神事とはすなわち、「言霊の霊力の発動である」と私は考えます。
神様に願意をお伝えするのは勿論、祈願者が大和言葉で奏上する神職の祝詞を聞かれて「こう言う事を仰って頂いている。」「こんな事をお申し上げ頂いている。」とご理解いただく事が重要です。
神事の後、「すっきりした。」「清々しい気分になれた。」と言われる事がございますが、こんな時は「あぁ、言霊の霊力がうまく発動しているな。」「きっとこれから良い方向に向かって行かれるのだろうな。」と安心しております。
神様の御神徳を頂く事と同様に大切な事は、言霊の霊力の発動を以って、自身の内部から “ 陽 ” のエネルギーを引き出し、更には周囲にまでもプラスの効果を波及させて行く事です。
自然、良い方向に導かれる。それが神意であるのだと考えながら日々御祈願、御祈祷をご奉仕しております。
【七夕祈願祭】から随分と話が飛躍しすぎてしまいました。
権禰宜H