万物には、魂が宿るのです。

2月8日の事始めに、高知八幡宮では『針供養祭』を斎行しております。使い古した針や折れたり曲がったりなどして使えなくなってしまった針を柔らかい豆腐に刺し立ててゆっくり休んでもらい、ご供養を致します。高知八幡宮の境内には他にも【箸塚】【包丁塚】【魚塚】がございまして、3月には『箸供養祭』も行っております。日本人は古来より、生活に密接に関わる“もの”にはその人の想いが移り、いつしか魂が宿ると考えられてきました。特に裁縫(針仕事)は昔の人々にとって、衣・食・住に直結する大変重要なものであり、針は大切な道具として扱われてきたのでございます。この筒箱は、ご供養にお持ち頂くための【高知八幡宮針供養祭専用針入れ】でございます。可愛らしい印鑑は、以前こちらで巫女さんとしてご奉仕を頂いていた方の手造りでございます。とても繊細なデザインで感心させられます。この消しゴムはんこを見るたび、いつも思い出します。(はなさん、お元気でしょうか?)

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