鎮守の杜の生き物シリーズ
第10弾【キジバト】
八幡宮で見られる鳩は、この雉鳩と土鳩(ドバト)いわゆる河原鳩の2種でございます。
雉鳩は、この写真の様に羽根に鱗模様(雉模様)がある在来種の鳩です。
つがいや単独で居る姿をよく目にしますので、あまり群れない一匹狼的な何となく気高いイメージがあります。
一方、土鳩は外来種ではありますが歴史は古く、大和・飛鳥時代には既に渡来していたとされます。
群れで行動する場合が多く、公園などでパンくずを貰ってたりなんかするおなじみの鳩という感じです。
平和の象徴とされる鳩は、八幡大神ともご縁が深く神勅(しんし)とされています。
全国の八幡宮では、八の字を2羽の鳩が向かい合う「向い鳩」の形で書かれている所も多いかと思います。
高知八幡宮でもいたる所でこの「向い鳩」の意匠が使われておりますが、どちらかと言えば八幡宮の神勅としての鳩は、どうも外来種である土鳩(河原鳩)の方であり、在来種の鳩ではない様です。
日本人としては、在来種を応援したくなる気持ちがありますが、でもまあ外来種とは言え渡来してきて随分長いですし馴染み深いので結構なんですけどね。
どちらの鳩も八幡宮では大事にしていますよ~。